無垢材家具のデメリットを徹底解説 | 憧れだけで選んではいけない

木材本来の香りや自然素材ならでは温かみを楽しめるとして人気の無垢材家具ですが、無垢材家具ならではのデメリットがあることをご存じでしょうか?

無垢材のダイニングテーブルやキッチンカウンターは、無垢材家具を検討している方であれば誰しもの憧れです。しかしその憧れだけで無垢材家具を選んでしまうと後悔してしまうかもしれません。

本記事では無垢材家具のデメリットとそのデメリットを解消する方法を詳しく解説していきます。

「こんなデメリットがあるとは知らなかった!」という後悔をしないために、本記事で取り上げるデメリットをしっかりと理解するとともに、デメリットの解消方法が自身の許容範囲内かどうかをしっかりと見極めることをおすすめします。

無垢材家具に関する正しい知識を習得し十分な検討を重ねることで、理想の暮らしを手に入れてください。

無垢材と無垢材家具について

無垢材とは、1本の木から切り出して製材をした木材のことです。複数の木材を組み合わせて作る加工材とは異なり、化学製品等が一切使われていないことが特徴のひとつです。この無垢材を使用して作られた家具のことを「無垢材家具」といいます。

無垢材が使われる代表的な家具は、先述したダイニングテーブルやキッチンカウンターの他に、ダイニングチェアやスツール、ローボード、チェストなどがあります。

無垢材家具が人気の理由:5つのメリットとは

そもそも無垢材家具はどうして人気があるのでしょうか?その理由は、以下のメリットが期待できるからです。それぞれ解説していきます。

メリット①:身体に優しい

無垢材家具は有害物質である「ホルムアルデヒド」などを含んだ接着剤を使わずに製作されるため、健康に関するリスクが低いといえます。アレルギー持ちのお子様やペットを飼われているご家庭には嬉しいメリットです。

また無垢材家具には調湿機能があるため、快適な湿度を維持するという効果も期待できます。

メリット②:日々の疲れを癒すリラックス効果

無垢材家具の香りには、日々の疲れや心を落ち着かせてくれる効果があります。例えばベッドフレームを無垢材にすることで、まるで森林浴をしているかのような香りに包まれて休息をとることができます。

自然界には、不規則な光景や音の変化の波長を指す「ゆらぎ」というものがあります。そのゆらぎの中でも規則性と不規則性が調和した光景や音の波長は「1/ fゆらぎ」と呼ばれており、リラックス効果があるということが分かっています。

例えば、ろうそくの炎を見て心が落ち着いたという経験をされたことはあるでしょうか?これには1/fゆらぎが深く関係しています。一定のリズムで燃える炎が風や振動によって時おり不規則に揺れ動き、この現象に1/fゆらぎが含まれているため心が落ちつくのです。

無垢材家具の木目にも1/fゆらぎが当てはまります。木目は規則的に並んでいるように見えて、実は年輪や部位によって不規則です。無垢材家具の木目を見るだけで、日々の疲れを癒してくれる効果があります。

メリット③:目に優しい

室内に差し込んだ太陽光は、壁や家具などに反射して目に入ってきます。この反射光には、波長の短い紫外線が多くまれているため、知らないうちに目が疲れさせてしまいます。しかし無垢材の表面にある目に見えない起伏が有害な波長の短い紫外線を除去してくれる働きがあるため、無垢材家具は目に優しいと言えます。

メリット④:オリジナリティ

育った環境や年数によって木目は変化するため、同じ木目をした無垢材はありません。それはつまり、無垢材家具は世界にひとつだけのオリジナル家具といえます。

メリット⑤:耐久性の高さ

無垢材家具は耐久性が非常に高く、「無垢材家具は一生もの」と言われているほどです。定期的に正しいメンテナンスをすることで、数十年~何世代にも渡って使い続けることができます。

無垢材家具のデメリット

たくさんのメリットがある無垢材家具ですが、一方で無垢材家具ならではのデメリットもあります。後悔をしないためにデメリットもしっかりと把握しておきましょう。

デメリット①:ひび割れや歪みが起きる

先述の通り調湿機能を期待できる無垢材家具ですが、湿度を調整するということは材が伸縮するということでもあります。そのため木材の伸縮によって反り返ったり歪みが発生したりなど変形する恐れがあります。場合によっては、ひび割れが起きてしまうケースも想定されます。

デメリット②:傷つきやすく、へこみやすい

無垢材家具は、傷がつきやすくへこみやすいものがあります。例えば無垢材のダイニングテーブルの場合、ガラス製のお皿やコップを接地面に直接に置いてしまうと擦り傷ができてしまいます。

またコップなどを倒してしまった場合はヘコみの原因につながります。スギやヒノキなどの柔らかい針葉樹は、特にキズがつきやすくへこみやすい傾向にあります。

デメリット③:シミが付きやすい

吸湿性に優れている無垢材ですが、一方でこぼした水分を素早く吸収してしまうためシミや汚れになりやすいというデメリットがあります。油や色のついている液体を無垢材のダイニングテーブルやキッチンカウンター上でこぼしてしまった場合、すぐに対処をしてもシミになってしまう可能性があります。

デメリット④:変色しやすい

経年劣化によって色合いの変化を楽しめるのが無垢材家具の良さではありますが、その一方で変色しやすいというデメリットがあります。特に日差しが強い場所に無垢材家具を置いてしまうと、紫外線の影響で大きく色が変わってしまいます。

その他、無垢材家具の上に金属製の小物や石鹸などのアルカリ性のものを置いてしまった場合も同様に変色の原因となります。

無垢材家具のデメリットを解消する3つの方法

デメリットも多い無垢材家具ですが、以下の3つの方法を実施するだけでデメリットを解消することができます。自身が行える範囲かそうでないかを見極めてください。

解消方法①:オイルメンテナンスをする

最も有効な解決方法は、オイルメンテナンスです。定期的にオイルを塗って表面のコーティングを維持する必要があります。よく使う無垢材ダイニングテーブルであれば1~2か月に1回程度、その他の家具でも半年に1回の頻度が適切です。特に湿度が高くなる梅雨の時期や乾燥しやすい10月には、必須の作業と考えましょう。

オイルメンテナンスを怠ってしまうと、ひび割れや歪みにつながったり、シミがつきやすくなったりします。

解消方法②:敷物などを利用する

無垢材のダイニングテーブルやキッチンカウンターの場合は、テーブルクロスやテーブルマットなどの敷物を利用することも有効な対策のひとつです。コップを倒したり、液体等をこぼしたりした場合、キズやシミを防いでくれます。透明のテーブルマットにすれば、無垢の木目が見えなくなることはありません。

解消方法③:冷暖房器具の近くや直射日光のあたる場所に設置しない

湿度の変化により変形する恐れのある無垢材家具は、冷暖房器具の近くに設置しないことが望ましいです。また、変色を避けるために直射日光の当たる場所も避けるべきです。

無垢材家具を検討する際は間取りを考えた上で、どこに何の無垢材家具を配置するかをしっかりと検討しましょう。

まとめ

無垢材家具のデメリットとその解消法についてお伝えしました。リラックス効果があることや耐久性の高さから人気の無垢材家具ですが、定期的なメンテナンスを怠ったり、間取りを考慮しない配置で仕様してしまうと、ひび割れや変色・変形につながるなど自然素材ならではのリスクがあります。

一方で、先述した解消法を実施すれば、永く楽しむことができることもまた事実です。

無垢材家具のデメリットと解消方法をしっかりと理解し、ご自身にあった素材の家具を検討されてください。