フランス片田舎の暮らし!ノルマンディーの日常をご紹介

パリに住むフランス人たちは、 パリにアパルトマンがありながら「メゾン・ド・カンパーニュ」と呼ばれる別宅を持っている方が少なくありません。メゾンは「家」、カンパーニュは「田舎」。まさに「田舎の家」を持っているのです。

筆者の友人の母であるフランス人マダムもそのひとり。

フランス人の夫と筆者で親しくさせてもらっているので、彼女が持つノルマンディーの「田舎の家」へ何度も招かれたことがあります。

今回は、そんな「フランスの片田舎の暮らし」についてお話しします。

ノルマンディーのメゾン・ド・カンパーニュへ向かう道

ノルマンディーはフランスの北西部に位置する地域。モンサンミッシェルがあることでも有名です。点在している小さな町や村には、コロンバージュと呼ばれる木骨構造建築の家々が立ち並んでいます。

パリからは車でノルマンディーへ向かいます。町と町の間はどこまでも畑や牧草地が広がり、牛たちがのんびりと過ごしている牧歌的な風景を眺めることができます。

すでに子どもが独立して現在はパリのアパルトマンで猫と一緒に暮らしているマダムは、猫も車に乗せてノルマンディーに向かいます。田舎が近づいて外に牛たちの姿が見え始めると、いつも猫がキャリーケースから出てきてそわそわし始めます。

芝刈りとアプリ?伝統と便利が共存する「田舎の家」

(画像転載:fotocommunity

マダムのメゾン・ド・カンパーニュは、淡い水色屋根の2階建てで、木枠の模様が美しいコロンバージュ様式。外門からは緑の芝生の間を小さな道が玄関まで続いていて、妖精が住んでいるような可愛らしい佇まいです。

家の正面と裏側に広いお庭があるので、こまめに芝生の手入れをしなければいけません。パリからノルマンディーを行ったり来たりの生活なので、到着したら「まずは芝刈り」が必須です。

筆者も生まれて初めて芝刈り機を使わせてもらいました。日本ではなかなか経験できませんが、歩いたところが緑のカーペットのように綺麗になって楽しい作業でした。

芝刈りが終わると、裏庭のテラスで乾杯。フランスでは、夕食の前にアペリティフ(食前酒)を飲みながらおしゃべりをする「アペロ(アペリティフの略)」の時間を大切にしています。

寒い冬なら、暖炉の前でアペロを楽しみます。火を眺めながらのひとときは、とても贅沢な時間です。

マダムのメゾン・ド・カンパーニュには昔ながらの暖炉もありますが、現代らしく電気暖房も、もちろん設置されています。パリと田舎の家を行き来するフランス人が多いので、暖房のスイッチはアプリを介して遠隔でを入れられるようになっているんです。

冬には家に到着したときに、すでに室内が暖かくなっているのは嬉しいですね。

フランスの片田舎での暮らしはスローライフ

マダムのメゾン・ド・カンパーニュの周りには畑や牧草地しかないので、することがなく、滞在中はひたすらのんびり過ごします。家の周りはたくさんのお花や果物の木が植えられ、小さいながら家庭菜園もあるので、もっぱら草花の手入れが仕事であり楽しみです。

マダムの猫はパリではお上品にアパルトマン暮らしですが、ノルマンディーの田舎では自由に外へ出かけることができて嬉しそう。のびのびとお庭を探索している姿が見られるのも、微笑ましい田舎暮らしの1ページです。

メインイベントはやっぱり食べること

(画像転載:La Manche)

食事の準備のために少し離れた町の広場で開かれているマルシェへ行き、新鮮な地元の食材をたくさん買い込みます。パリのマルシェとちょっと違うのは、生きた鶏も売られていて、ケージがずらりと並んでいること。卵をとるための養鶏で、フランスの田舎では個人で飼育する人もいるようです。

ノルマンディーといえば、日本でもお馴染みのカマンベールチーズが有名。フランスではチーズとパン、ワインは必ず購入します。

マダムの作るフランスの家庭料理はどれも絶品で、日本の洋風メニューとは違った本場のレシピを知ることができて、いつも新たな発見があります。さらに、お料理は暖炉の熱で温めます。そんなちょっとしたフランスの田舎暮らしを垣間見られるのも興味深くて、いつも訪問が楽しみです。

マダムも楽しむ「フランスの片田舎の暮らし」

筆者が滞在するときには、トイレとバスルームが併設されている1階のゲストルームを使わせてもらいます。2階にはマダム専用のバスタブ付きバスルームがあるので、これは家族や友人を招くことが大好きなフランス人ならではの造り。

サロンといわれる居間も含めてどのお部屋も梁がむき出しになっていて、それがよいアクセントとなり素敵な空間です。

マダムのメゾン・ド・カンパーニュはパリから車で3時間と少し遠いのですが、ずっとパリジェンヌだった彼女はそんな田舎暮らしを心から楽しんでいます。食事中にはちょっと離れた家に住む隣人がオリーブオイルを借りに来たり、逆にディナーに誘われたり、田舎ならではの住人同士の交流もあるようです。

お庭で摘んできたお花を飾るなどインテリアも雰囲気が統一され、本当に居心地のよいお家になっていて…フランス人は自分でDIYをする人や、素人でもお家づくりのセンスが抜群にいい人が多いんです。

筆者もいつかフランスの田舎の家、メゾン・ド・カンパーニュが欲しいと夢見ています。

まとめ

今すぐには田舎に住めなくても、自分の家を「フランスの片田舎の古くて美しい家」のようにデザインしてみる…というのもいいかもしれません。

木・漆喰・鉄や陶器がもたらす心地よいコントラスト、これらのデザインと機能性が織りなす家は、日常をより愛おしく感じることができるでしょう。