知れば知るほど素敵!暮らしのスタイルを知ることで見えてくるフランスの魅力

ラフェルムがテーマにしている、『フランスの片田舎』を彷彿とさせる家づくり。

皆さんはフランスという国にどういったイメージをお持ちでしょうか?気品があってオシャレであるとか、優雅で穏やかな印象といったイメージがあるのではないかと思います。

この記事では、知っているようで知らないフランスの特徴や魅力について、ラフェルムらしく『暮らし』の観点からお届けします。具体的に知ることで、より一層フランスの素晴らしさに気付いていただけるはずです。

フランスの暮らしに見られる特徴

ひとことで『暮らし』と言っても、それを構成する要素は様々です。その土地の風土や文化、歴史、そこで暮らす人々の考え方などを基にして、生活を彩る細かな部分が形作られています。

フランスにおける暮らしの魅力というのは、それらの各要素が見事にリンクし合って築き上げられています。その中でも、特に注目しておきたい代表的なポイントは以下の5つです。

このポイントに沿ってご説明します。

  • 生活スタイル
  • 自宅での過ごし方
  • 食文化
  • 住宅の特徴
  • 住宅の間取り

生活スタイル

フランスの生活における特徴は、なんといってもアンティーク家具に見られるように『モノを長く大切に使う』丁寧な暮らし方です。

フランスでは、先祖代々受け継がれてきた住まいや家具が多く目立ちます。これらは修復を重ね続けてきたことで現代でもしっかりと機能し、この先も残っていくだろう味わい深いものです。ここには「気に入ったものを大切に使う」というフランス人の精神が色濃く反映されています。

他にも、多くの家庭が『サロン』と呼ばれるリビングや、寝室など屋内の多くの場所にさりげなく季節の花を飾るという習慣も特徴として挙げられます。フランス人は花を愛する文化を持っており、日常の中に花を添えることはもはや当たり前。マルシェでは、春になると芍薬、秋はダリアが特に人気で、ブーケを腕に抱えて歩く人々もよく見かけることができます。

フランスの華やかな印象は、こういった部分からも生まれているのでしょう。

日々の生活では、親が子どもを学校へ送り迎えすることが義務付けられており、朝は親子一緒に家を出る習慣があります。子どもを学校へ送った後に、カフェでコーヒーを飲んでから出勤する人もいるほど、家庭の優先度は高いのです。

学校の昼食は食堂でも取ることができますが、家に親がいる子どもは一旦自宅へ戻って、親と一緒にランチを食べます。

大抵は共働きの親が多いため、掃除はお手伝いさん、子どものお迎えはシッターさんといった具合に家事の一部を代行してもらっている家庭も多くあります。この点は日本と大きく違うところかもしれません。『オペア』と呼ばれる学生の住み込みシッターの仕事もあるほどです。

フランスの生活の中で一番大切にされているのは、家族と過ごす時間です。

職種によっても異なりますが、基本的に土日は休みで、1日7時間・週35時間の労働時間をきっちり守って暮らしています。残業はせずに帰り、家族全員でのディナーの時間を何よりも大事にしています。家庭を大切にする姿勢が制度や風習にも根付いているというのは、とても素敵ですよね。

自宅での過ごし方

(画像転載:From Zipang

家族や友人と過ごすことを大切にするフランスでは、自宅へ頻繁に人を招きます。子どもの誕生日だけではなく、大人になってもバースデーパーティーを開催するなど、友人たちと集う時間を楽しむ習慣があります。

フランスの片田舎の家には広い庭が付いていることが多く、夏はお庭でのガーデンパーティー、冬は広いサロンで暖炉や薪ストーブを囲んで過ごします。

主催者がお手製の料理を振舞い、ワイン片手に大勢でだんらんの時間を心ゆくまで楽しむパーティー。お喋り好きなフランス人たちは、ついつい夜遅くまで盛り上がってしまうことも少なくありません。

夜はそのまま寝室のベッドへ直行し、朝にシャワーを浴びるのが一般的です。

フランスの歴史として体臭を抑えるために香水が普及したという話は有名ですが、現代では朝のシャワーで身体を綺麗にすることが、周囲へのエチケットと考えられています。

日本人の感覚では、夜にお風呂に入って身体を綺麗にしてから就寝したいところ。フランスとは、そんな生活認識の違いもあるようです。

また、休日には庭やインテリアを自分好みに変えるべく、黙々と作業をして過ごすことも多いフランス人。趣味として主流なものは、庭造りやブリコラージュと言われるDIY・日曜大工です。家族との時間を大切にするフランスらしく、家族と長い時間を過ごす家やインテリアにもこだわる文化が表れています。

食文化


(画像転載:TABIZINE

豊富な食文化をなしにフランスの暮らしは語れません。採れたての野菜が並ぶマルシェでは、春はアスパラ、秋はきのこなど、季節の野菜を買って味わうことがフランス人たちの楽しみの一つです。フランスの片田舎では、家のすぐ近くに森があることもしばしば。秋には森へきのこ狩りに行き、自ら野生のきのこを収穫します。季節の野菜を楽しむのは日本と同じで、食文化の豊かさを感じる一面です。

一方で、1日の食事の内容は日本とは違った点が多く見受けられます。朝食をしっかり食べる日本と違って、フランスでは朝食は軽く甘いものが中心。一般的なメニューは、パンオショコラに、カフェオレ、オレンジジュース。加えて、フルーツが付いたりします。

そして昼食にはボリュームのあるものをしっかり食べます。大企業だとお昼休みは2時間ほどあるのでレストランで食事ができますし、驚くことに休み時間中にワインを飲むことも問題ありません。

歴史的なワインの産地としても知られるフランスなので、ワインへの思い入れは特に強いのです。フランスの片田舎の一軒家では広いワイン部屋を所有し、好みのワインを寝かせています。パリのような都会のアパルトマンでも、地下にカーヴといわれる石造りの部屋があり、そこにワインをコレクションしている人も多くいます。

一日の締めくくり、家族が揃う夕食の時間は大切な会話とコミュニケーションの場です。

そのため、ディナーの時間はたっぷり取ります。子どもにとっては会話の仕方やマナーを学ぶ場でもあり、大人は身近な話題から政治の話まで、様々なトピックについて語り合える時間として大切にされています。

料理は高級なフレンチのように手の込んだものばかりではないですが、前菜から始まり、主菜、フロマージュにデザートと順番に出していきます。コース料理のように順番に出すと聞くと量が多いように感じますが、フランスでは夜は軽く食べることが多いので、各お皿のポーションは少なめにされています。

また、夜はあまり外食をせずに家の中で家族で過ごすことが多いのも特徴のひとつです。

住宅の特徴

フランスの住宅は、石造りをメインに木を組んだ建築が主流です。

室内では、むき出しの梁がアクセントとなったお部屋がよく知られています。パリのオスマン建築のアパルトマンなど、フランスには美しく装飾された石造りのお屋敷やシャトーがたくさんあり、数百年以上経った今でも住むことができる物件ばかりです。湿気による劣化が少なく、地震がないフランスならではの住宅事情がこういった部分に表れています。

フランスの家づくりのポイントは、機能性だけでなく美しさを重視する点。窓には美しい木製の窓枠と飾り細工が施された取手が付けられ、ドアノブやカーテンロッドには驚くほどの種類があり、家の雰囲気とそれぞれの部屋にぴったりのものを選んで楽しみます。

美しくあることを最優先に考えるので、エアコンの室外機などは、見た目を気にして敬遠されているほどです。パリなどの都会では古く狭いアパルトマンが多いので室外機を設置できないという事情もありますが、近年の温暖化でたびたび熱波が来てもエアコンが普及しない状況は、美意識からも生まれているのです。

テラスやバルコニーの使い方は、主に洗濯物を干す場所として使う日本と大きく違います。フランスでは、テラスやバルコニーはくつろぐための場所として考えられています。テーブルとガーデンチェアを置いて、コーヒーを片手に読書をしたり、ガーデニングを楽しんだりと、ゆったりと趣味などを嗜むスペースとして使われているのです。

住宅の間取り

フランスの住宅の間取りは住宅によって様々ですが、共通している点として『サロンとダイニングは同じ空間』、もしくは『隣通しの部屋である』ことが挙げられます。

家族や友人と集まることが多いので、サロンでお喋りをしながらのアペロ(夕食前の軽く一杯を楽しむ習慣)の後、ダイニングテーブルへ移動してディナーという流れが一般的で、住宅の中でもサロンとダイニングは一番重要な場所とされています。

一方、昔ながらの住宅ではキッチンは遠く廊下の先にあることが一般的でした。「料理の準備がお客様の目に触れないように」との理由で、使用人が料理を担当していた伝統的な家などでは特にこのような造りが目立ちます。

とはいえ機能的ではないので、近年ではキッチンの場所をサロンに近づけて使いやすくリフォームしている家も増えています。

そしてお風呂。

フランスの片田舎の一軒家や、パリなど都市部である程度広い家族向けのアパルトマンでは、お風呂は最低でも2つあります。ただ、お風呂と言っても日本人が想像するような洗い場がある浴室ではなく、バスタブのみのスペースです。

寝室の隣のメインのお風呂にはバスタブがあり、もうひとつはシャワーブースのみで、どちらも洗面台が併設されています。2つに分かれているのは、住人だけでなくゲストも利用できるようにと考えられているためです。

また先に述べたように、地下にはカーヴがあるのが一般的で、ワインの保存向けに湿度と温度が一定に保たれています。ワイン以外にも、日頃つかわないものをしまっておく納屋に近い使い方もされるスペースです。

まとめ

フランスの暮らしにおける代表的な特徴についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?イメージは膨らみましたか?

家庭やモノ、自然を愛するという考え方が根底にあり、それによりイメージされるような穏やかで優雅な暮らしぶりが形作られています。

こういった背景や文化を知ることで、きっとフランスの魅力にも一層興味を持っていただけるでしょう。「行ってみたい」、「こんな暮らしがしてみたい」と感じた方が少しでもいらっしゃれば幸いです。

ラフェルムオンラインでは、そんなフランス現地の習慣や文化などにも目を向けて、真にこだわったフランス風の暮らしをご提供したいと考えています。