「世界にたった一つだけの、理想の家が建てられる。」
これこそ、注文住宅の魅力です。
しかし注文住宅は満足度が高い一方で、「失敗」するケースが多いのも現実です。
この記事では、失敗しない家づくりのために確認しておくべき「57のよくある失敗」をチェックリストの形でご紹介します。
ご自身の注文住宅を建てる前に、すべてのリストにチェックが付けられるか、ぜひご確認ください。
注文住宅で「失敗」してしまう最大の理由とその回避策は?
注文住宅を検討している時は、とっても楽しい時間です。
たくさんのアイデアが生まれ、自分や家族にとっての理想のマイホームを思い描き、実現まで一歩ずつ進めていく…。
「”賃貸”よりも”注文住宅”に住んでいる人の方が満足度が高い」というデータもあり、注文住宅の魅力を裏付けています。(出典:SUVACO株式会社のリサーチ)
しかしその一方で、注文住宅を建ててから「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人が少なくないのも事実です。
「マンション・注文・戸建の中で、後悔した人が最も多いのは”注文住宅”」というリサーチ結果もあります。(出典:LIFULL HOME’Sのリサーチ)
同リサーチによると、後悔の理由の第1位は「事前に住まいのイメージをもっと入念に確認すればよかった」とのこと。つまり、漠然としたイメージで家づくりを進めてしまうと、失敗しやすいようです。
しかしこれは逆に言えば、「事前に確認すべきポイントが具体的に分かれば、失敗するリスクは大幅に減らすことができる」と捉えることができます。
その「具体的に確認すべきポイント」が、以下の57点です。
注文住宅で「よくある失敗」を避けるためのチェックリスト57
リビング、階段、設備、などカテゴリに分けて、注文住宅でよくある失敗を57点まとめました。
失敗を避けるためのチェックリストの形にしていますので、自身でプランを考える際に、すべての項目にチェックが付けられるかを確認してみてください。
【リビング】
🔲01)吹き抜けをつくる場合、残る床面積を正確に確認した
避けられる失敗:「吹き抜けをつくったら、部屋が狭くなった…。」
開放感のある吹き抜けに憧れる人も多いと思いますが、そのスペース分だけ床は少なくなります。吹き抜けを作った場合にどれだけの床面積が残るのかをきちんと確認しておきましょう。
開放感だけを求めるのであれば、引き戸などを取り付けたリビング階段も有効です!
🔲02)家具のサイズを具体的に考慮してリビングの広さを決めた
避けられる失敗:「リビングの広さと家具の大きさのバランスが合わなかった…。」
間取り上ではなかなかイメージが湧かない部屋の広さ。いざ家が建ってから家具を配置しようとすると、うまく家具を配置できなかったり、ごちゃごちゃしてしまうことも。
間取りの決定をする段階で、どのような家具を配置するのか、具体的にサイズ感まで考慮しておくことが大切です。
🔲03)リビングにも収納スペースを設けた
避けられる失敗:「リビングに収納スペースがなくて散らかる(狭い)…。」
リビングの収納はついつい忘れがちに。リビング収納がないと、細々とした生活用品や掃除機、あるいは子どものおもちゃなどをパパッと片付けられないので不便です。収納の数、広さなどは事前にしっかり確保しましょう。
🔲04)家具の配置を考えて窓を設置した
避けられる失敗:「家具が窓と重なってしまう…。」
窓を作って光が入るリビングは素敵ですが、だからといって作りすぎると、大きな家具を配置するための壁が少なくなってしまいます。せっかく作った窓も、開かずの窓になってしまってはもったいない!
家具の配置イメージは図面作成段階から具体的に考えておくべきです。
🔲05)立地の日差しを確認してから日当たりを考えた
避けられる失敗:「日当たりが良すぎて暑い…。」
日当たりをよくするために、大きな窓を取り付けたいという人も多いですが、実際に住んでみると、夏は思った以上に暑さ対策が必要になってしまうことも。
窓の大きさの検討はもちろんのこと、実際に家を立てる場所がもともと日差しの入りやすい場所かどうかなど、家を建てる周辺の環境にも気を配っておくことが大切になります。
【キッチン】
🔲06)視線やニオイを考慮して仕切りを設置した
避けられる失敗:「壁や仕切りがなく、キッチンの散らかっている部分が丸見え…。」
開放的なキッチンはお洒落で人気がありますが、毎日生活をしているとどうしても散らかってしまうのは仕方がないこと。仕切りなどをうまく設置しておけば、来客時などにうまく隠すことができるので便利です!
また、料理の匂いが他の部屋にまで充満するのを防いだり、温度調節もしやすくなるので、壁や仕切りの設置はぜひとも検討すべきポイントです。
🔲07)棚は適度な奥行で設計した
避けられる失敗:「パントリーの棚の奥行きが広すぎて手が届かない…。」
たくさん収納できればと思い、ついつい棚の奥行きは広くしがちです。しかし、食品や食器を収納するパントリーは奥行きを広くすると、取り出しづらくなり、余計不便になってしまうことも。奥行きは浅く、棚の数を増やす方が使いやすくなります!
🔲08)ゴミ捨ての動線を考えた
避けられる失敗:「ゴミ処理が大変…。」
キッチンから玄関までの距離が遠いと、生ゴミなどを外に運ぶまでに床が汚れてしまい、手間がかかります。その場合は、勝手口の設置をおすすめします。ゴミ捨ての導線をきちんと確認し、勝手口の設置を検討しておきましょう。
🔲09)コンセントの数を十分に確保した
避けられる失敗:「キッチンのコンセントが足りなくて不便…。」
キッチンでは、電気ポットやミキサーなど、コンセントが必要な調理器具もたくさん使用する機会があります。キッチンにコンセントがないと、遠くから延長コードなどを使う必要があり、料理をするのも一苦労。
キッチンにはコンセントを設置するように計画しておきましょう!
🔲10)開閉・出し入れを考慮して冷蔵庫の位置を決めた
避けられる失敗:「冷蔵庫が開けにくい(物の出し入れが大変)…。」
冷蔵庫の設置場所は事前に確保した上で図面を作成するかと思いますが、設置場所を間違えると、扉が開けづらくなったり、食品を取りづらくなってしまったりということも。
キッチンでどのように作業をするのか、具体的に導線をイメージしてから図面を完成させましょう。
【トイレ】
🔲11)将来のことも考えて2階のトイレを検討した
避けられる失敗:「トイレが足りない…。夜中のトイレ使用が不便…。」
2階建ての家を建てる場合、寝室は2階に用意することが多いかと思います。1階だけにトイレを設置していれば十分だと考える方も多いと思いますが、夜中にトイレを利用する場合は、予想以上に2階のトイレが重宝するものです。
特に、歳を重ねてからの場合、寝ぼけた状態での階段の行き来は危険です。将来のことも考えてトイレの設置も検討しましょう。
🔲12)消耗品・清掃具に必要な収納スペースを計算して導き出した
避けられる失敗:「トイレットペーパーや洗剤が丸出し…。」
トイレットペーパーなどはもちろん、清掃アイテムまで収納できる、トイレ収納は、大変重宝します。収納をつくり忘れると、目に見える場所にそれらを置いておくことになってしまうので、収納スペースの確保をおすすめします。
🔲13)音や目線を考慮して場所を決めた
避けられる失敗:「トイレの音が寝室に丸聞こえ…。」
玄関のすぐ横に設置すると、窓から玄関が丸見えで使いづらいですし、寝室のすぐ横に設置すると、夜中に誰かがトイレを使うと、音が気になってしまうなどの問題点が出てきてしまいます。
どの部屋をどういう意図で利用するのか、窓をつける場合は外の環境はどうなのかなど、しっかり確認した上でトイレの場所を決定しましょう。
【お風呂】
🔲14)冬の気温も考慮して窓の大きさを決めた
避けられる失敗:「窓を広くしすぎて、冬は寒い…。」
換気もしやすいと思い、お風呂場の窓を大きく作ることもありますが、冬場は窓が大きいと浴室の温度が下がりやすくなるため、寒がりな方にはあまりおすすめできません。
🔲15)生活動線を考えて浴室の場所を決めた
避けられる失敗:「浴室をリビングと隣り合わせにしてしまい、移動しづらい…。」
リビングと浴室が直通した導線にしてしまうと、お風呂上がりの薄着の状態で家族や来客がいるリビングを通らなければならなくなります。女性は特に気になるポイントだと思いますので、家族で話し合って、浴室までの導線を確認しましょう。
🔲16)タイルを採用する場合、そのデメリットも正しく理解した
避けられる失敗:「カビが目立つ…。」
お風呂場のタイルとタイルの隙間には、カビが繁殖しやすいです。少し放置してしまうだけでも、すぐにカビが生えてしまいます。水回りのカビ対策は要注意ポイントです!
【洗面】
🔲17)洗濯機のサイズを考えて設計した
避けられる失敗:「出入り口が小さくて希望の洗濯機が入らない…。」
最近ではドラム型洗濯機が主流になってきていますが、結構な幅があるので、いざ取り付けようとしても出入り口を通らずに断念してしまうことも。
洗濯機のサイズ感は事前に確認しておきましょう。
🔲18)洗面台と脱衣所を別々にする選択肢を考慮した
避けられる失敗:「洗面と脱衣所を一緒にしたら、好きな時に洗面台に行けない…。」
洗面台と脱衣所を一緒にしている家は多いと思いますが、誰かがお風呂に入っている間は、洗面所を利用しづらくなります。朝などは特に急いでいるので、歯磨きをしたいのにお父さんがお風呂に入っている!という苦情が子どもから出てくることも…。
フロアに余裕があるのであれば、洗面と脱衣所を別々にするのもありでしょう。
🔲19)家族みんなの使い勝手を考えてコンセントの数を決めた
避けられる失敗:「コンセントが少なくて不便…。」
洗面台に設置するコンセントのイメージは、ドライヤーを使うためだと考える人も多いと思います。しかし、髭剃りの充電をしたら、ドライヤーが使えなくなりますし、美容器具や電気ヒーターなどを使う場合は、コンセントがさらに必要になります。コンセントは1つで十分という考えは要注意!
【寝室】
🔲20)”普段は使わない物”も考えて十分な収納スペースを確保した
避けられる失敗:「予備の布団や季節ごとの寝具がしまえない…。」
普段はベットで過ごすし大丈夫だろうと思っていても、冬物の布団をしまったり、来客用の布団をしまうスペースは必ず必要になります。
収納スペースの奥行きは深くし、一定のスペースは確保すると良いでしょう。
🔲21)周辺環境に合わせて寝室の位置を決めた
避けられる失敗:「寝室が大通りに面していてうるさい…。」
図面では完璧だと思っていても、実際に建ってから、寝室が大通りに面していると、想像以上に車の音がうるさくて寝付きにくいということも。
寝室の方角、窓の位置、周辺環境を考慮した間取りにしておきましょう。
🔲22)用途と位置を考えてコンセントの場所と数を決めた
避けられる失敗:「コンセントが足りなくて(位置が悪くて)不便…。」
寝室は意外にもかなり多くの電気製品を利用する場所です。テレビや間接照明を置く人も多いでしょうし、冬になると電気毛布などの暖房器具も使うかもしれません。あるいは、寝る前に枕元で携帯を充電する人もいるでしょう。
寝室のどの場所でどういった用途でコンセントを利用するかは、しっかりイメージを固めておくべきです。
【子供部屋】
🔲23)子供部屋は家族の団らんが減らないような設計になっている
避けられる失敗:「快適にしすぎて、子供がなかなか部屋から出てこない…。」
子供のためを思って、力を入れて作った子供部屋。でも、それが仇になることも。家族のコミュニケーションを重視するご家庭ならば、扉に鍵は付けない、開放的な空間にするなどの工夫が重要になります。
🔲24)隣り合う部屋同士の防音を考慮した
避けられる失敗:「部屋の区切りを開閉可能な扉にしたらプライバシー確保ができない…。」
子供が小さいうちは、夜になると寂しがるので兄弟の部屋を一つにできるように、簡単に開閉できるようなもののほうが子供も喜ぶ場合があります。しかし思春期などはそれが逆効果で、子供たちは隣の音が聞こえてしまうのを嫌がります。
壁一枚でも簡単に物音が聞こえますので、それぞれクローゼットを作るなどして、防音の工夫をする方が良いでしょう。
🔲25)”子供向け”ではなく長く使える設計になっている
避けられる失敗:「少し成長したら子供が使わなくなってしまった…。」
子供が小さいうちは、宿題や着替えも、全てリビングで済ませてしまうことも多いかと思います。いかにも「子供部屋」だというような部屋は作らず、子供の成長に合わせて必要な時に子供用のスペースにできるような、シンプルな部屋もほうが使い勝手は良いです。
【玄関】
🔲26)換気や採光を考えて窓を設置すべきか決めた
避けられる失敗:「暗いし、空気も悪い…。」
わざわざ玄関に窓がなくても。と思っていても、扉の方角や扉についている窓の有無によっては、日中でも玄関がとても暗い印象になってしまいます。
また、換気もしづらく、靴のいやな臭いも漂ってしまうことも。空気の入れ替え、そして自然光の取り入れができる窓は、家の印象を大きく左右するので、検討してみてください。
🔲27)淡い色のタイルを採用する場合、そのデメリットも理解した
避けられる失敗:「玄関タイルの汚れが目立つ…。」
タイルが白色だと、雰囲気も明るくなりますが、汚れが目立ってしまいます。そして意外にも、暗い色でも茶色い泥などの汚れは目立ってしまうので注意してください。レンガ調のものなど、少し模様が入ったタイルにすると良いかもしれません。
🔲28)靴以外の物の収納スペースも考慮した
避けられる失敗:「靴箱以外の玄関収納がなく、キャリーケースなどが収納できない…。」
玄関ならば、靴さえ収納できれば、と思いがちですが、キャリーケースや子供の遊び道具など、意外と玄関で収納できればと思う物はたくさんあるのです。
可能であれば、シューズクロークを設置することをおすすめしますが、そのスペース確保がしづらい場合は、靴箱の横に簡単な収納スペースを設けておくと便利ですよ!
【階段】
🔲29)リビングに階段を付ける場合、ニオイの流れを考慮した
避けられる失敗:「リビング階段を付けたら、ニオイが上の階まで…。」
階段を通じて、料理の匂いなどが上の階にまで充満することも多々あります。また、冬は特に暖房が効きづらく、リビングの寒さ対策に困惑してしまうことも。
リビング階段を設置する場合は、入り口に引き戸をつけるなどをして、対策をすることを忘れずに!
🔲30)小さな子供やお年寄りも使うことを考慮して設計した
避けられる失敗:「安全性を考えておらず、子供が階段を使う時に心配になる…。」
傾斜が急な階段にしたり、螺旋状の階段にすることは、上り下りする際に足を滑らせてしまう危険性が高まります。子供の利用にヒヤヒヤするだけでなく、高齢になった時の事故リスクも上がってしまいます。
安全性を第一優先で、階段の構造を考えてみてください。
🔲31)スカートでも安心して利用できるように設計した
避けられる失敗:「スケルトンの階段にしたら、下着が見えてしまって恥ずかしい…。」
お洒落な階段にしたいという思いがあってスケルトン階段に憧れる方も多いかと思いますが、女性がスカートを履いている際は、下から丸見えに…。来客やお子さんのことも考えた上で、慎重に決定するようにしましょう。
【バルコニー】
🔲32)大量の洗濯物にも対応できるスペースを確保した
避けられる失敗:「思ったより狭く、布団と洗濯物を同時に干せない…。」
バルコニーには、エアコンの室外機を置くケースも多いです。布団を干したくても、毎日の洗濯物でスペースがいっぱいになれば、なかなか好きなタイミングで布団を干せません。
十分な洗濯スペースが確保されているかどうかを確認して間取りを考えましょう。
🔲33)雨を考慮してバルコニーに屋根をつけた
避けられる失敗:「バルコニーにが濡れるし、劣化が早い…。」
屋根があれば、突然の雨や少量の雨でもほとんど影響は出ません。また、バルコニーの床自体を清潔に、長持ちさせるためにも屋根の設置は有効です。
よほどの理由がない限りは、バルコニーには屋根をつけた方が便利でしょう。
🔲34)バルコニーの真下には部屋を設けていない
避けられる失敗:「バルコニーの下に部屋を作ったら雨漏りに…。」
バルコニーは基本的に外にさらされている場所ですので、水が入り込んでくることも当たり前だと考えておいてください。防水対策をしていても、下に部屋を作ってしまった場合は、水漏れで部屋にまで影響が出てしまうことがありますので、あまりおすすめしません。
🔲35)蛇口を設置した
避けられる失敗:「水道がなくて掃除ができない…。」
洗濯機は部屋の中にあるし、必要ないだろうと考えがちな水道。しかし、バルコニーは汚れやすいので、サッと掃除をしたいときに水道があれば、簡単に作業できます。水道がなければ、掃除するのも手間がかかってしまいます。
蛇口一つでもいいので、設置しておけばなんらかの形で役に立つでしょう。
【駐車場】
🔲36)シャッターは自動式にした
避けられる失敗:「雨の日の出し入れがすごく不便…。」
シャッターの開閉をリモコンで操作できれば、天気の悪い日でも快適に開閉ができます。いちいち重たいシャッターを外に出て開け閉めするのは力もいるので意外と大変。自動操作できるものを設置することをおすすめします。
🔲37)将来的な台数やサイズを考慮してスペースを確保した
避けられる失敗:「車を買い換えたら(増えたら)入らない…。」
だいたいのイメージで駐車場の大きさを決めてしまうと、大型の車を購入した際に駐車場に入らないといったトラブルが発生しかねません。
また、将来的に駐車スペースは1台分でいいのか、2台分必要なのかなども計画を立てて、スペースを確保するようにしましょう。
🔲38)カーポートを設置した
避けられる失敗:「車が野ざらしで傷みが早い…。」
カーポートを作らなければ、雨風の際も野ざらし状態。車も傷みやすくなってしまいます。また、夏の日差しで車の中が暑くなるなど、デメリットがたくさん出てきてしまいます。
カーポートは設置して悪いことはないと思いますので、設置をおすすめします。
【収納】
🔲39)物が増えることを想定してスペースを確保した
避けられる失敗:「物が増えたら収納スペースが足りない…。」
家族で暮らす家だと、想像以上に荷物は増えるもの。だいたいこれくらいあれば大丈夫かな?と思っていた収納スペースも、足りないことがほとんどです。
階段下や、屋根裏など、空間をうまく活用した収納を意識してみてください。
🔲40)広めの収納スペースには照明を設置した
避けられる失敗:「暗くて中が見えない…。」
収納スペースに電灯というイメージは薄いので、つい忘れがちになりますが、ライトがないと、取り出したいものがどこに入っているかも見つけにくくなります。
人が入れるスペースの収納には、ライトをつけるようにしましょう。
🔲41)用途の限られる収納は必要性を再度確認した
避けられる失敗:「大きなCDラックを造り付けしたが使わなかった…。」
最近はCDよりもネットからダウンロードして音楽を聞くことが増えました。こだわりがあってCDラックを設置したい人以外は、ひとまず造り付けまでしてCDラックを用意する必要はないでしょう。
🔲42)小屋裏(屋根裏)収納の現実的な使い勝手を考慮した
避けられる失敗:「ハシゴ移動だと、ほとんど使わない…。」
ハシゴをいちいち取り付けたり外したりすることは手間もかかりますし力も必要です。結局ほとんど使うことがなかったということもありますので、小屋裏収納を作るかどうかはしっかり考えてから決断してくださいね。
【コンセント・スイッチ】
🔲43)具体的に必要な数を考慮して十分な数のコンセントを設けた
避けられる失敗:「コンセントが圧倒的に足りない…。」
特にリビングではかなり多くの電気製品を利用します。タコ足配線は見た目も悪いだけでなく安全性にも欠けるので、どれくらいの数があれば不自由なく過ごせそうか、事前にイメージした上でコンセントの数を調整しましょう。
🔲44)具体的な用途を想定してコンセントの位置を決めた
避けられる失敗:「コンセントの位置が悪い…。」
コンセントの数を計画的に計算しても、場所が悪ければ意味がありません。タンスを置いたりしてコンセントに何も挿せないことも。
コンセントの数を考える際には、家具をどこに配置するかも事前に検討すると良いです。
🔲45)廊下にも十分なコンセントを設置した
避けられる失敗:「廊下に掃除機をかけにくい…。」
コンセントは部屋の中、というイメージがありますが、コードタイプの掃除機を利用する際は廊下にコンセントがないと掃除がしにくくなります。
また、間接照明を設置したい時などにも活用できるので、廊下にはコンセントを設置するようにした方が便利です。
🔲46)玄関照明のスイッチは手の届きやすさを考慮した
避けられる失敗:「玄関のスイッチが遠く、夜に帰ると家が真っ暗…。」
玄関に電灯をつけていても、スイッチが遠ければ本末転倒。すぐ手が届く場所にスイッチを用意しておけば、夜間の帰宅でも安心して家に入れます。
🔲47)門灯は自動センサーのものを設置した
避けられる失敗:「門灯が光センサーではないので、1日家を留守にすると真っ暗…。」
門灯は帰宅時の足元を灯すだけでなく、防犯にも役立ちます。旅行などで数日間家をあけてしまうと、門灯をつける人がいないので、いかにも「留守」だということが周りに伝わってしまいます。
光センサーで自動に点灯するものにすれば、外出時でも安心できるのでおすすめです。
🔲48)換気扇はタイマー式のスイッチを採用した
避けられる失敗:「換気扇をいつも点けっぱなしにしてしまう…。」
お風呂やトイレの換気扇は一度つけると、そのまま朝まで消すのを忘れてしまうことが多いです。自動で止まってくれるタイマー式のスイッチにすることで、消し忘れを防げるので電気代節約にもつながります。
【設備】
🔲49)床暖房を付ける場合、デメリットも理解した
避けられる失敗:「想像以上に電気代がかかった…。」
フローリングの部屋には床暖房をつける人も多いと思いますが、床暖房はずっとつけているとかなりの電気代がかかってしまうので要注意。また、ラグマットを敷いたりストーブやこたつを置くことを考えているのなら、思った以上に床暖房を利用することは少ないので、しっかりと検討した上で設置を考えてみてください。
🔲50)冬季、夏季のピークを想定してブレーカーのアンペア数を決めた
避けられる失敗:「ブレーカーがすぐに落ちてしまう…。」
設置するブレーカーのアンペア数は、事前に専門業者と相談をしておきましょう。夏や冬など、電気をよく利用する季節はすぐにブレーカーが落ちてしまい困ることもありますので、だいたい一度にどれくらいの電気製品を利用するのかも頭に入れておくと良いでしょう。
【窓】
🔲51)周辺環境に合わせて窓の位置・サイズ・数を決めた
避けられる失敗:「取り付けた窓から、隣家が丸見え…。」
窓の位置はとても重要。隣家が丸見えということは、自分の家の中が隣人に丸見えなのと一緒です。各部屋での失敗ポイントでも挙がりましたが、窓をつけた先がどういった景色なのか、方角はどこを向いているのかなどは、必ずチェックしておいてください。
🔲52)風の流れを考慮して窓の位置を決めた
避けられる失敗:「窓を開けても全然換気できない…。」
家の中の換気をするためにもとても重要になる窓。風の通り道を意識した窓の設置をしておけば、窓さえ開けておけばすぐに家の中を換気できて便利です。
家全体の空気の入れ替えができるよう、窓の位置は計画して設計しましょう。
🔲53)開閉などの実用性を考慮した
避けられる失敗:「位置が高すぎて開けられない…。」
窓の位置が高ければ、開けるだけでも一苦労。結局ほとんど使うことなく「開かずの窓」状態になってしまうことも。
どうせ窓をつけるなら、実用性や目的を考えた上で設置するようにしてください。
【工務店選び】
🔲54)聞く姿勢・寄り添う姿勢のある工務店である
避けられる失敗:「こちら側の意見を聞き入れてくれない…。」
工務店によって、強みにしているポイントやこだわりなどはそれぞれです。しかし、その家に住むのはあなた自身です。「お客様」であるあなたの意見や要望を丁寧にヒアリングし、その上でさまざまな提案をしてくれるかどうかが重要です。
最初のカウンセリングや打ち合わせなどで、きちんとこちらの話を聞いてくれる工務店かどうかをチェックしておきましょう。
🔲55)工務店の施工事例に一貫性がある(強みが明確)
避けられる失敗:「施工事例のポイントがバラバラで、イメージがしにくかった…。」
施工事例に一貫性がないのは要注意ポイントです。その工務店がどういった理念を持って、どういった部分に強みをもっているのかどうかが把握できないことになりますので、経験が浅い工務店である可能性があります。
強みをもち、一貫性のある施工をしている工務店から、自分のイメージと合う工務店を探すようにしましょう。
🔲56)工務店との距離が近い
避けられる失敗:「建設地から遠い工務店にしたら、メンテナンスに駆けつけてもらうまで時間がかかる…。」
長い間住んでいると、家のさまざまなトラブルはつきもの。そんな時にすぐに駆けつけてくれる距離に工務店があれば、気軽に相談もしやすいですが、かなり遠方の工務店だと、修繕までに時間もかかってしまいます。
🔲57)担当者との相性が良い
避けられる失敗:「担当者や現場監督と相性が悪く、コミュニケーションを取りづらかった…。」
どれだけ経験や実績がある工務店でも、あなた自身と担当者との相性が悪ければ、気軽な相談や提案がしづらくなります。図面を作成している時に困ったらすぐに相談できたり、不安なことはなんでも聞けるような関係性が、満足のいく家づくりの近道でもあります。
まとめ
注文住宅の「よくある失敗」を避けるため、57のチェックリストをご紹介しました。
いかがでしょう、すべてにチェックが入ったでしょうか?
ポイントが多くて、「大変だな…」と感じた方もいるでしょう。
しかし一生に一度とも言える大きなお買い物ですから、専門家にも相談しながら少しずつ進めて、確実に理想の家を手に入れてください。